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しゅん の ブログ

中田翔について思うこと

中田翔が栗山政権発足後初めて4番以外での起用がなされたことが話題となりました。

 

このことについて4番失格の烙印を押された上で打順を変えられた、と言う印象を持つ人がほとんどだったかもしれません。しかし、現在パリーグで上位にいるチームの3番と4番の成績を6月14日時点でのRC27を用いて比較すると、楽天(3番ウィーラー5.71> 4番アマダー2.79)、ソフトバンク(3番柳田8.56> 4番内川8.24)、西武(3番秋山9.51> 4番浅村6.76)と、いずれも3番により優れた打者を、さらに言えば3番にはチームで1番優れた打者を置く傾向にあります。離脱前はRC27の値が14.89とリーグでもダントツの数値を持つ近藤を3番に置いていたことから、栗山監督も他球団の監督と同じく3番最強打者論を支持していたように思います。ではなぜこのタイミングで中田翔を3番に変更したのでしょうか。

 

このことについて、栗山監督はインタビューで「打順を変えることでいろんなものを感じてほしいから。」と答えていました。2012年には、4番固定という大変な重圧の中自らの努力で結果を残し、成長を遂げた中田翔がいました。しかし今は4番であることが当たり前となり、かつてのような緊張感でのプレーができていないように感じます。ならば、3番という現代野球で4番よりも重要視されている打順を与えることで新たに当時のような重圧を与えよう。そしてそれを乗り越えた時中田翔はさらなる成長を遂げるはずである。栗山監督はそう考えたのではないでしょうか。

 

そして打順を変更した結果、中継を見ていても、4番時代に比べて外のスライダーや落ちる球をきちんと見切っているシーンが多くなったように感じます。まだまだ全盛期とは程遠いですが、集中してバッターボックスに立てている証拠です。

 

 

今は苦しんでいますが、栗山監督の期待に応え、これを乗り越えることができれば本当に日本の4番と呼ばれるにふさわしい選手になれると思います。巷ではFA移籍も囁かれていますが、中田翔日本ハムファイターズが優勝する上で絶対に必要な戦力です。これからもずっと、このチームで優勝を目指してほしいところです。